【透明水彩】アナログイラストメイキング「水族館」

制作過程

久しぶりに水族館に行けたことが嬉しくて描いた作品です。
実は透明水彩も久しぶり。
普段あまり描かないテイストなので色々と反省点もありますが、涼し気で気に入っています。

使用画材

①透明水彩絵の具(ホルベインアーチストウォーターカラー+α)
②シャープペンシル
③消しゴム(ペンシル型、通常型)
④水彩筆
⑤マスキングペン
⑥ポスターカラーマーカー
⑦水彩色鉛筆(下書き用)
用紙:WHITE WATSON 239g

写真には写っていませんが練り消しも使用しています。
ホルベイン、今はパッケージが違うのですね。
私が使っているのはかなり昔(多分10年以上前)に購入したものですが、一部フタの閉めが甘かったものを除き今でも問題なく使えています。

下書き・線画

1.紙を用意します。
水をだばだば使うのが好きなため、今回は簡易水張りをしました。
水張りテープを使わず、水をたっぷり塗った紙を板に張り付ける方法です。
有り合わせのデザインマスキングテープを使っていますが、本当はもう少し粘着力の高いものがお勧め。
このタイプだと描いている途中で剥がれてきてしまいました。

2.水彩色鉛筆でざっくりラフを描きます。
水彩なので後で水を塗れば粗方色が溶けて見えなくなります。
色は水色を使うことが多いですが、なるべく薄く描き水を塗ったときに少し色が残っても問題がない色にします。

3.ラフの上からシャープペンシルで線画を描いていきます。
描き終わったら練り消しで好みの濃さに調整しつつ余分なシャープペンシルの粉を取り除きます。

4.マスキングインクで白く残したい部分を塗ります。
今回初めてペンタイプを使ってみましたがとても便利でした。
ただ思っていたより線が太いのでもう一つ細いやつを買えばよかったな。
これで色を塗る準備が出来ました。

色塗り

5.下塗りをします。
まず生き物たちも含めて全体に薄めの色を塗ってから、次に生き物を避けて濃い目の色を塗っています。

6.背景を塗ります。
今回は下の方に行くにつれて緑っぽい青になるように塗っていきます。
生き物たちとの境目が汚いですが、これは生き物の色を塗る前に水筆で撫でて馴染ませます。
ただし、用紙によってはうまく馴染ませられないときもあるのでその時は味だと思って諦めます。

7.しっかり乾いたら、水の中をイメージして背景に模様を入れていきます。
絵の具を薄く溶いて短い線を描いただけですが、かなり印象が変わります。
様子を見ながら何色か重ねたり、色んな模様を描いてみたりします。

8.生き物の色を塗っていきます。
基本的には 全体に色を置く→乾いてから細かい部分の模様を描く の順に塗っています。

9.立体感を出したい部分は影にブルーを塗って乾いてから色をのせます。
それも乾いたら細かい模様を入れていきます。

10.薄く溶いたブルー系の絵の具でバランスを見ながら全体に水をイメージして模様を描いていきます。
1色ではなく少しずつ色を変えると綺麗です。

11.マスキングインクを剥がします。
剥がす専用の道具もありますが、私は横着なので絵筆の柄の部分で擦って取りました。
綺麗に取れますが紙を傷つける恐れがあるので気を付けてください。
最後にポスターカラーマーカーでさらに水泡やクラゲなどを描き足します。
アクリル絵の具等で描くよりも柔らかい印象に仕上がります。

完成

12.マスキングテープを剥がし余分な部分を切り取ったらスキャナーで取り込み、画像編集ソフトで少し調整をしたら完成です。

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